お客様が我が家に訪問

CA時代のエピソード

若い男性が、息子を抱っこしてくださっている写真です。

 

 

この男性は、医学生でした。

飛行機のことで、色々と教えていただきたいという電話が、JALの本社の広報部にかかってきました。

そこで妊娠中だった私が、この医学生と友人の3人の案内役になったのです。

 

「病人がでたときに、お医者様がいらっしゃると大変ありがたいです。

ただ、お医者様も個人旅行中ということもあり、お申し出いただけないときもあるんです」

 

なんて、生意気にももうしましたところ・・・

 

 

医学生

「そうですが、自分たちは人の役にたちたいと思っています。 

飛行機の中には治療できるどんなものがあるんですか?」

と質問されました。

 

飛行機には、ドクターキットというものがあります。

また、GPS機能を使って、操縦席から地上に質問して、ドクターへの指示することもできていました。

25年前ですから、現在は凄い装置があるのでは? と思います。

 

 

「ただ・・、器具があっても、病人になったかたに何とかして差し上げたいという気持ちが、思いもかけず元気になられることも多いんです」

と、偉そうなことを話してしまいました。

 

 

私自身の数少ない経験をお話しますと、日本のビジネスマンはあまりにも懸命に仕事をされています。

なので、機内でバタンっと倒れられるかたも多いです。

倒れたあとでも、「大丈夫です」とすぐに立ってしまって、また、倒れてしまわれたり・・・。

 

 

私は指圧ができます。

なので、酸素ボトルで吸入しながら、ツボを押しますと、顔が赤くなられて生気が戻られます。

機内での出産も、未経験の客室乗務員が・・、お客様が、懸命に誕生を無事迎えられうように、必死で空席をつくり、お湯を沸かし、やります。

 

 

だれもが、快適に過ごしていただきたい! そんな気持ちです。

 

そういう話をしたものですから、若い3人は、

「僕たちが医師になったら、飛行機でどんどん使ってくださいね」

なんて、優しい言葉をかけてくださいました。

 

そのやり取りのご縁で、わざわざ、東京から宮城の仙台の我が家まで、出産祝いにきてくださったのでした。

 

お客様とのやりとり、実は、退職して20数年もたっているのに、年賀状のやり取りなどさせていただいています。

国際線では、長い時間を共有するからでしょうか、連帯感のようなものが生まれて、

こうして世代を超えてお付き合いができているのは、

なんともありがたい職業だなぁと思えます。