傘と東の空から
今朝は、仙台は朝から雨です。
土曜日も学校のユウキは、06:30に家を出ます。
ところが、傘を持っていかないのです。
小雨になっていたとはいえ、
「どうして、持っていかないの?」と聞くと、
「おかあさん、東の空を見てごらん、少~し明るいでしょ」
う~ん、なるほど!
参りました!
この会話で思い出した事がありました。
私の尊敬する作家の曽野綾子さんのご主人で、三浦朱門さんという
方がいます。
彼は、作家でもあり、文部省の大臣も務めた方でもあり教育には
一家言お持ちの方です。
あるとき、三浦朱門さんは講演に行きました。
そのときに、曇っていて今にも雨が降り出しそうだったそうです。
彼は、傘を持っていましたが同行の20代の男性は持ってこなかったそうです。
そこで
「どうして傘を持ってこなかったの?」
とたずねました。
すると・・・、
どういう答えをしたと思います?
「おかあさんが傘を持って行けと言わなかったからです」
と答えたのでした。
その青年は、東大をでてエリートコースをひたすら走っている方だったそうです。
三浦朱門さんは、考えてしまいました。
「これは、生きた学問に導いていかないと、大変なことになる!」
そんなエッセイを以前読んだことを思い出したのです。
「感」すること、生きる上での「インスピレーション?」
そんなことを子育ての中で、ちょっと意識していこうと考えた
朝のひと時でした。