傘と東の空から

子育て(~15才)

今朝は、仙台は朝から雨です。
土曜日も学校のユウキは、06:30に家を出ます。
ところが、傘を持っていかないのです。

小雨になっていたとはいえ、
「どうして、持っていかないの?」と聞くと、

「おかあさん、東の空を見てごらん、少~し明るいでしょ」

 

う~ん、なるほど!
参りました!

 

この会話で思い出した事がありました。
私の尊敬する作家の曽野綾子さんのご主人で、三浦朱門さんという
方がいます。
彼は、作家でもあり、文部省の大臣も務めた方でもあり教育には
一家言お持ちの方です。

 

あるとき、三浦朱門さんは講演に行きました。
そのときに、曇っていて今にも雨が降り出しそうだったそうです。
彼は、傘を持っていましたが同行の20代の男性は持ってこなかったそうです。

そこで
「どうして傘を持ってこなかったの?」

とたずねました。

 

すると・・・、

どういう答えをしたと思います?

 

「おかあさんが傘を持って行けと言わなかったからです」
と答えたのでした。

その青年は、東大をでてエリートコースをひたすら走っている方だったそうです。

三浦朱門さんは、考えてしまいました。
「これは、生きた学問に導いていかないと、大変なことになる!」

そんなエッセイを以前読んだことを思い出したのです。

 

「感」すること、生きる上での「インスピレーション?」
そんなことを子育ての中で、ちょっと意識していこうと考えた
朝のひと時でした。