【自立】ワールドカップサッカーから感じたこと

副業のヒントと応援

私は、依存する人間でした。
どこかで「なんとかなる」と思ってなんとかしてきました。
でも、何もそこからは生まれませんでした。

 

事業を起こしているのに、全然成果は出ませんでした。

ずいぶん前ですが、南アフリカ共和国でワールドカップのサッカーが行われたことがありました。
開催前の数日前に、実に示唆に飛んだ話、私には宝物の話がテレビでされてい
ました。

どの番組か、ウトウトしながら聞いていましたので、曖昧な部分が多いですが書いてみます。

 

その4年前のドイツでの開催の時のメンバーが話してくださっていたのです。

この大会では、1回も勝つことができなかったし、試合終了後、中田英寿選手が、ピッチで倒れてしばらく誰も声をかけられなかったそんなシーンが印象的に残っていました。

監督はジーコさんでした。「自分で考えるサッカーをする」が幹となっていました。

キャプテンの宮本恒靖選手「途中で(ある)選手を交代したときに、ジーコは、「守り」を強化するんだなぁと思った」
他の選手は、「この選手交代は、「攻めに行け」と思った」
点が取れなくて、途中で初めてジーコ監督から、「指示がでて、11人が混乱した」ということでした。
イレブンが一つになれなくて、どう動いていいかわからなかったということでした。

 

MFの中田英寿さんは、このドイツ大会の前のインタビューでこのように答えていたのが、印象的でした。
4年前の話でしたが、私の中には、しっかりと残っている話でした。
「僕がチームに加わることで、チームが乱れるのなら僕は出場しない」

たしか、ジーコ監督は、「自分で考えるサッカー」なので、急に自分で考えよと言われても、考えられないのでジーコ監督の話を「自分たちで考えられるように、中田さんが通訳の役目をされていた」と記憶しています。
ところが全然まとまらなくて、中田さんは、自分がいない方がかえってチームがまとまるかもしれないと思われたようでした。

 

また、今大会のエースの中村俊輔さんは、別の番組でこのように語っていました。
「ドイツ大会のときには、反省会がなかった」

 

私に置き換えてみました。

いま、私はトライ&エラーを繰り返しながら活動をしています。
今までいろんな「心の痛むこと」をやってきました。
それは、木でいうところの「幹」の部分がないまま、活動してきたからです。
もっというと、実は「人様に喜んでいただく」という理念がありました。
でも・・・、なんです。

幹の「人様に喜んでいただく」というのは、名ばかりでした。
そして、失敗をしないように、しないようにしていました。
なので、失敗ばかりしていました。

どの事業でも、失敗を恐れます。
人も、お金も、信用なんてなくなるからです。

ジーコ監督がサッカーの中で言われた「自分で考える」こと、最高です。

ただ、急に自立できていない私には、難しいです。
どうだろうか・・・、ああだろうか・・・となります。

幹は、喜んでいただくことをする。
これを幹にして、実際に事業していきます。

そして、いっぱいの失敗はOKなのです。
前向きな反省をして、「どんな心で臨んだか? 自分の利益を優先しなかったか?」
トライ & エラー をしながら、最終的には、自立していきます。

 

オランダ戦のサッカーは、ほんの10分だけでしたが見ました。
優勝候補のオランダと互角の試合運びをしているように、みえました。

中村俊輔選手が交代する直前の場面でした。
ピッチに呼ばれる前に、同じくベンチにいる選手と一人一人抱き合っていました。
ほんとうに、抱き合っていている姿をみて、涙がでてきました。
それから、ユニホームの上に着ているものを脱ぎました。
先に、上のものを脱いだのではないのです。
まず、ベンチにいる仲間と抱き合ってから、脱いだのです。
「チームで勝ちにいく」
そんな空気の場面を見せていただきました。

「中村、お前はいいよなぁ」と嫉妬心があったでしょうが、その思いよりも「チームが勝つ」にフォーカスしているように感じました。
「自分が試合に出たい思いよりも、チームが一丸となって勝ちにいく」その思いが、ひしひしと感じられました。
だからこそ、中村選手は、一人一人と抱き合って、感謝してそしてピッチへ行かれたのだろうと思いました。

 

いま、私自身が乗り越えていく場面でした。
一番になりたい自分の姿・・・、それを隠そうとしていた自分を認めることができました。
一人ではできないのは、当たり前のことです。
だから、謙虚な自分になります。

 

そして、最初の一歩が踏み出せない自分を認めることができました・
それは、失敗を恐れていたからだし、何をどうしていいか、幹(指針)がないので不安だったのです。


サッカーから、いろんなことを見せていただきました。
ありがとうございました、イレブン!