本「家族はわかり合えないから面白い」

結婚を望んでいるあなたへ

お舅さんとお嫁さんの本がありました。

題名が、「家族はわかり合えないから面白い」

作者は、曽野綾子さんを学生のときにお嫁さんにされた、三浦朱門さん。

「太郎物語」上下巻に詳しく生活ぶりが載っている一人息子の太郎さんのお嫁さんでエッセイストの三浦暁子さん。

実に、楽しい対談でした。

私自身、父を早くに亡くしていますし、主人の父、芳彦おとうさんとの同居もあったので、興味深く読ませていただきました。

それにしても、「わかり合えないから面白い」という言葉は、なぁんだ!

それでいいんだ!

って、心が許された気になりました。

私自身、嫁として一生懸命つとめさせていただこう・・・とは思いましたが、どれもこれもできないことばかりでした。

舅である父のことを思い出すたびに、なんだか泣きたくなっていたからです。

あれもこれもできなかった・・・。

それにひきかえ、義父はとても優しくして接してくださった・・・、と後悔ばかり。

本の目次には

「本音でうまくいくほど、世間も家族も甘くない」

とか、

80代の三浦朱門さんは、老いを感じていらして

「嫁には、老後の総監督になって欲しい」

というのもありました。

暁子さんが25歳のころに、「俺がオムツをするようになったら暁子さんやってね」と言われたとのこと。

それに対して、暁子さんは「はぁ・・・」という気持ちだった・・・とのこと。

なかなか、こういう会話はできませんね。

それから30数年たった今は、どう思うかというと

「幾ばくかの蓄えがあるから、介護する人を雇って、あなたには総監督になって欲しい」と言われたのです。

こういう差し迫って、生々しい会話ができる間柄って、いいですね。

私自身、義父を自宅で看取りました。

なにもできませんでした。

もっと体をきれいに拭いてあげたり、オムツがえもスムーズにできたかもしれないのに、悔やまれることばかりです。  ただ、そのころもすでに介護認定が適用されていて、プロの方が上手にしてくださいました。

ありがたかったです。

この総監督という言葉はいいなぁと思いました。

お嫁さんは、あれもこれもできないのです。

介護って、それはそれはやることがいっぱいなのです。

なので、この本に全般的に流れている、
「舅(しゅうと)から嫁への愛」

が深く感じられ、この本から醸し出される

「わかり合えない」けれど、「わかる」

そんなお二人の文面に、参考にされるかたが多いのではないのかしらと思いました。

それにしても、息子さんがモデルと言われる小説「太郎物語」は、私自身も数回読んで子育ての指針にしてきました。

そのお嫁さんが、私と同じ年齢だということがわかり、なんだか、現実化してきました。

尊敬する曽野綾子さんを、まるでお姑様としてお仕えするような気持ちで拝読いたしました。