五嶋龍さんがスモールビジネスをする理由(4)

副業の応援メッセージ

ヴァイオリニストの五嶋龍さんは、現在はテレビ「オーケストラがやってきた」の司会もされています。 彼はハーバード大学に在学中に、スモールビジネスを始めます。

そのことと日本の同世代27歳を比較しながら、話が進みます。

今回は第4弾

企業に就職するのはステップアップの一環

佐藤尊徳 

日本の若者はリスクテイクをしない、という話をしたけど、アメリカの若者も活力を失ってきているんじゃないの?

五嶋龍

そんなことはまったくありません。

面白いもので、アメリカ人はアジア人のことを競争心が強いと思っていますが、僕は逆だと思います。

アメリカの方が競争心を持っていると思います。
僕が行っていたハーバード大学にその傾向が強いのかもしれませんが、在学中からほとんど全員が自分の強みを生かしたスモールビジネスを作り上げていこうと真剣に考えています。

まずどこかの企業に就職するのは、ステップアップの一環としか考えていません。

心底で上昇志向の競争心があるんではないでしょうか。

佐藤尊徳 

日米の違いは何なんだろうか? 教育と言ってしまえばそれまでなんだけど。

五嶋龍

日本は大陸から伝わってきた儒教の影響が現在も多分に残っていて、文化も言葉も美も、何世紀にも渡って、上下関係を大切にする社会が形成されてきました。

明治時代になって社会や世界観が一変し、視野が広がり、国際舞台に存在するための教育や、成長戦略がある程度は日本においては成功したのですが、世界大戦で全部崩れました。

結果的に日本では良い学校に入って、良い成績を取れば、良い企業に就職できる、というシステマチックに組まれた社会になりました。

頑張って努力したら成功者になれる、というのがアメリカンドリームですが、日本はやはり縦社会で、全面否定をするわけではありませんが、精神的にもいつまでも越え難い壁です。

それをどうやって変えていけるのか、僕には“解”がないのですが、非常に大きな問題だと感じています。

高度経済成長期は、それでもベネフィットが下まで落ちてきますから良かったのですが、成熟したグローバルな社会では通用しないことが多々出てくると思うのです。